▲下野新聞より |
今年も考えさせられました。昨年のような成人式にさせたくないと主催者側は、いろいろと試行錯誤だったようだ。会場をホテルに移す、式典開始前に話に弾むひとときを設けるなど、昨年よりは、落ち着きを得たようだ。
しかし、儀式に対するマナーやモラルが芽生えたわけではない。小学校や中学校に見られるあの厳粛な卒業式など、なぜ成人式に見ることができないのか。素朴な疑問を持つ。
ところで、福沢諭吉は、「society(ソサヤティー)」を「人間交際」と翻訳したと伺ったことがある。「社会」は、まさに「人間交際」である。人と人との交際をしていくには、当然ながら約束事が必要、それが規範でありモラル、マナーである。
「人間」は、お互いに支え合いながら、その間で生きているという字である。「人間交際」はモラル、マナー、規範が守られてはじめて成り立つ。それが「ソサヤティー」・・・社会・・・である。