本日は、本堂屋根保存修理落慶法要に栃木県はじめ黒羽町、並びに工事関係者のご臨席を賜り、檀信徒皆様の多数のご出席をいただき盛大のうちに挙行できましたことに、深く感謝申し上げます。
只今、檀徒総代の佐藤貢様よりご挨拶があり、また、高梨義彦様より工事経過報告がありましたように、二ヶ年継続事業として、この大伽藍本堂のカヤ葺き屋根を改修できましたことは、県・町からの補助金と檀信徒の皆様の心温まる浄財、多くの方のご理解とご協力のお陰と感謝申し上げます。
工事に際しましては、設計士若林征示氏の緻密な設計と誠意ある工事監督のもとに、那須土木株式会社の誠心誠意、手順良く工事進行を図ってくださいました。
カヤ葺き工事には、専門会社の宮城県熊谷産業がこれに当り、材料も良く吟味したヨシを北上川から搬入し誠意をもってカヤ葺き替え工事を進めました。
お陰でこのように立派に完成しました。
心から御礼を申し上げる次第であります。
皆様ご承知のとおり、大雄寺は七堂伽藍全てカヤ葺き屋根で保存されています。
全国でも大変珍しい寺院であります。
昔から「創業は易く、守成は難し。」と申されます。
『創ることはたやすいが、それを維持し守っていくことは難しい』と言う意味でありますが、まさにその通りかもしれません。
大雄寺は600年の永い歴史を守り続けていくこと本当に大変なことであります。
しかし、皆様方のご理解とご協力、そして、ご先祖への深い感謝の念と信仰の心を持ち続けていけば、子々孫々私たちの子孫へしっかりと受け継ぐことができると確信しています。
今後も素朴で心安らぐ、癒しの場として、皆様と共に隆盛を図ってまいりたいと存じます。
本日は、洵にありがとうございました。