平成12年6月8日午前10時より大雄寺屋根保存修理落慶法要、午前11時より大般若法会を無事円成。天候にも恵まれ、大勢の参拝者が訪れ、厳粛のうち盛大に挙行できましたことに御礼申し上げます。
法要の様子を「とちぎテレビ」、「下野新聞」など取材があり栃木県内に報道されました。
本堂屋根保存修理の概要を紹介します。
『本日ここに大雄寺本堂屋根保存修理落慶式を挙行致しましたところ、栃木県、黒羽町の関係機関をはじめ設計士、工事施工者の方々のご臨席を賜り、更に檀信徒の多くの皆様の御来山をいただき、盛大に開催できますことを衷心より感謝とお礼を申し上げます。
ご承知のように当大雄寺は、600年来の伝統と歴史を持つ県内屈指の名刹であり、昭和44年に七堂伽藍全て栃木県有形文化財の指定を受けました。指定を受けた当時は、本堂はじめ全伽藍の老朽腐食が進み、これらの善後策を講じておりましたところ、檀信徒の度重なる浄財の寄進と栃木県並びに黒羽町より絶大なるご支援を賜り、二十有五年の歳月を掛けて、全ての建造物の保存修理を完成させてまいりました。
これらの建造物は、全てカヤ葺き屋根で保存される禅寺であります。カヤ屋根の耐久年数は、約25年位と推定されます。前回の本堂解体保存修理は、昭和49年に3ヵ年継続事業で実施されましたので、それから25年経過を見込んで、今回の屋根葺き替え工事は、平成12年を目標にして、平成8年より12年までの5ヵ年継続積み立ての「伽藍保存基金」を開設して、檀家皆様のご協力をいたたいてまいりましたところ、栃木県より平成10年と11年の二ヶ年継続事業で補助金の内示がありました。
早速平成10年11月に本堂保存修理事業に着手致しました。
設計士は、文化財保存協会の若林征示氏、工事請負業者は、那須土木株式会社、カヤ屋根葺き替え工事は、宮城県の熊谷産業で職人十数名が泊まりこみで精力的に担当されました。比較的天候にも恵まれて工事も順調に進展して、平成11年9月5日何事もなく無事終了して本日の落慶法要の運びとなりました。これひとえに、御仏、ご先祖様のご加護の賜物と感謝いたしておるところでございます。
最後に當山大雄寺の益々のご繁栄とご協力頂きました関係者並びに檀信徒の皆様にあらためて深甚なる謝意を申し上げて、私のご挨拶と致します。』
本日は、洵にありがとうございました。