投稿日:2006年10月14日
ようこそ、坐禅研修にお越しになりました。
只今から、坐禅・食事作法・法話を進めてまいります。
大雄寺は、ご覧の通り七堂伽藍が整え、全てカヤ葺き屋根で守られています。
このように静かな佇まいの中で心の修養のひとときを過ごし、自己を見つめていただきます。
坐禅について—–1.調身、 2.調息、 3.調心 3つのポイントがあります。
身を整え、息を整え、心を整えることです。
(このホームページの坐禅の心構えと作法をご覧下さい。)
- 木版三打—禅堂に入堂
- 止静三声—坐禅開始
- 只管打坐—只 ひたすらに座る。
- 坐禅者全員警策をいただく(連策)。
- 放禅鐘一声—坐禅終了
坐禅体験の感想を聞くと共に一生懸命に坐った様子が伺える。
禅堂内に緊張感が漂い、張り詰めた静けさが保たれた。
一人一人の坐禅に打ちこむ心が反映された結果でしょう。
禅の心は、その時その時を集中し、それになり切る事です。
12:30 月光館にて食事(精進料理作法に従って) |
五観の偈を唱え、正座で、一つ一つ器を取り上げて静かにいただきます。
「頂きます」という挨拶は、今頂こうとする他のものの生命を頂きますという意味です。
私たちは、数多くの生命を犠牲にして、生かされて生きているのです。
毎日頂く野菜の生命、魚の生命、肉の生命に感謝し、心静かに頂きましょう。
五観の偈とは、
- 一つには功の多少を計り、彼の来処を量る。
- 二つには己が徳行の全欠を忖って、供に応ず。
- 三つには心を防ぎ、過を離るることは、貪等を宗とす。
- 四つには正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり。
- 五つには成道のための故に、今この食を受く。
(意味については、次回に記す。) |
大雄寺住職 倉澤良裕 記す