大雄寺について大雄寺 境内案内体験 坐禅体験・写経体験永代供養・ご祈祷地図・アクセス

一口法話


お盆について

投稿日:2007年08月20日

「33,554,432人」この数何を意味していると思いますか。
実は、25代遡ったご先祖の数です。
私たちは、両親から生まれてきました。両親もまたその両親から生まれてきたのです。遡って、25代で約700年前後の昔になるであろう、時代は鎌倉末期頃でしょう。その時点で私たちのご先祖の数は、33,554,432人になります。これらのご先祖のうち一人でもいなければ、私という存在は、この世には存在しないのであります。

もう直ぐお盆です。お盆の由来は、目連尊者が亡き母親を地獄から救おうとして供養した行事が始まりであります。したがって、お盆というのは、ご先祖や父母に対する報恩感謝の行事だとも言うことができます。13日から16日までの4日間をお盆の期間としています。お盆には、ご先祖や亡くなられた人たちの精霊が、灯かりを頼りに帰ってくるとされ、盆提灯を墓で灯し、そこでつけた灯りを持って精霊を自宅まで導くという風習、これを迎え盆です。

精霊棚
仏壇の前に小机を置き、その上に真菰を敷いて精霊棚にします。
 位牌を安置し、灯明、香炉、花、浄水、果物、野菜それにそうめん、故人の好きだった食べ物などを供えます。また、なすやきゅうりで作った牛や馬も供えますが、いわれはご先祖の霊が「きゅうりの馬」に乗って一刻も早くこの世に帰り、「なすの牛」に乗ってゆっくりあの世に戻って行くようにとの願いを込めたものとされています。また、洗った米になすやきゅうりを細かく刻んで混ぜて、蓮の葉の上に盛り付けた「水の子」も供えます。
新盆
49日の忌明け後初めて迎えるお盆を新盆とか初盆と言います。
16日は、送り盆です。古来より夕方に「送り火」をしてご先祖を送ることで、お供え物を真菰で包み舟形にして川に流すという行事でしたが、昨今は環境問題から川に流すことなく、決められた寺院の境内や墓地などへお下げし送ることとなっています。また、諸事情により夕刻でなく午前10時までとされるところもあります。ゆっくり送りたいのが願いですが、お忙しいご時世です。

▲精霊棚の飾り方
 
▲蓮の花

大雄寺住職 倉澤良裕 記す


坐禅体験、坐禅修行、禅修行
般若心経 写経、写経会、写経体験
大雄寺公式パンフレット 大雄寺読本「諸堂拝観」お申込み・ご注文はこちら
「枕返しの幽霊」ご注文はこちら