大雄寺は昭和42年、44年に伽藍のほぼすべて(本堂、禅堂、庫裡、総門、廻廊、鐘楼堂、経蔵、御霊屋)が栃木県指定 有形文化財に指定されておりましたが、この度、平成29年7月31日付官報告示により正式に国指定重要文化財となりました。
大雄寺は曹洞宗寺院伽藍の類型をよく残しつつ、藩主の菩提寺として規模の大きい古式の様態をよく継承されている点で高い価値を有していることが評価され、 今回の指定に繋がりました。
指定を受けたのは本堂・庫裏・禅堂・鐘楼・経蔵・総門・廻廊(3棟)の計9棟・経蔵棟札2枚となります。
当山は今から600年前、応永11年(1404年)に創建され、江戸時代は黒羽藩主大関氏の庇護のもとで寺が守られてきました。 明治以降は地域の菩提寺として維持保存がされております。
現在は檀信徒法要や坐禅研修、拝観など数多くの方が参拝に訪れる寺となっております。
また、催事や文化活動の場としても使用されており、今後も後世に守り伝えていくため保存整備に努めてまいります。
尚、この度の指定に先立ち、大雄寺伽藍を守るため、ご理解とご協力をくださった檀信徒の皆様とそのご先祖様方、 文化的価値をさぐるべく10年にも及ぶ調査とご指導くださった筑波大学大学院の故大和智教授をはじめ研究室の皆様 、報告書の編集を手掛けてくださった筑波大学大学院の稲葉信子教授、関係各位・各機関のご尽力に衷心より御礼申し上げます。
合掌