(8月21日 朝刊)
【大田原】禅宗の古刹、黒羽田町の大雄寺(倉沢良裕住職)で18日、「第7回大雄寺てらスクール」が開かれた。昨年まで親子参加の1日間だったが、ことし初めて子どもだけの参加で寺に一泊し、禅の世界を体験した。
同寺の日曜座禅会の会員で組織する雄禅会が企画し「スキスキとんち一休さん体験」と題して開催。県内外の小学生13人が参加し、座禅修行や作務の一環として境内の掃除を行ったほか、墓地での肝試しなどを楽しんだ。
開講式で全員が般若心経を唱えた後、倉沢住職は「頭に浮かぶことにとらわれず、一生懸命座ることに集中する」と座禅について説明。合掌の仕方や本堂の歩き方も指導した。座禅堂ではしんとした空間の中、子どもたちは姿勢を正し一生懸命に座禅を組んでいた。
宇都宮市から参加した御幸ケ原小4年、宇賀神信長くん(9)は「座禅は足がしびれたけど、いい経験ができて楽しい」と笑顔で話した。